NHK朝ドラの最近のブログ記事

2009.10.27(火)

 NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)について、2年ぶりの記事です。「ちりとてちん」以降もすべて見てきたのですが、ブログに書くのは多忙などでタイミングを逸してしまいました。
 この間の「瞳」「だんだん」は、楽しく見てきました。「瞳」は、なかなかの良作といえる人情劇。「だんだん」は、京都の祇園が舞台で興味を惹かれました。
 残念ながら「つばさ」は途中棄権してしまいました。

 そて、今回は大阪局の「ウェルかめ」。僕にとってはかなり出足好調です。
 新人で右も左もわからない雑誌記者として、ヒロインの浜本波美(倉科カナ)が悪戦苦闘しています。

 人を取材するものの、まったくうまくいきません。「あんたは、人間を面白いと思う気持ちのかけらもないんだね」とは編集長の言葉。年下のバイトには「君は信じられん感性のなさやな」とまでいわれてしまいます。

 人を取材するとはどういうことなのか。このドラマがどう描いてゆくか、楽しみにしています。

 僕は阿波踊りが大好きなので、このドラマでも登場するのではと楽しみにしていました。
 すると、早速放送の序盤で出てきました。しかも、蜂須賀、ゑびす、天水、娯茶平という鉄壁のような4連を先頭に踊り込む女踊りの姿が!(笑)
 僕が最も注目する4連ですが、やはり一般的にもこの4連が評価が高いのでしょうか。

 ヒロインの倉科は以前から知っていますがw、演技の実績は少なく、まったく未知数でした。
 しかし、予想を遥かに上回る好演。こんなに演技力があるとは知りませんでした。
 眉毛が太いのも好感。とても可愛く、好みです(笑)しかも、出身はわが九州の熊本!
 「Hoso' s page」「日々雑感」は、倉科カナを応援します(笑)

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2007.12.25(火)

 若手実力派女優・貫地谷しほりの主演で、事前から期待されたNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「ちりとてちん」。
 結論からいえば、あの「純情きらり」に迫るほど素晴らしい作品になっています。
 NHKに、まだこんな作品を生み出す力があったとは。それも、東京局に比べやや見劣りがするという評価もある大阪放送局の制作で。

 このままの調子でいけば、「ふたりっ子」を遥かにしのいで、BK朝ドラ史上の最高傑作となることは疑いありません。

 初めてとなる福井県を主な舞台に、一人の女性が落語家を目指して成長する物語。
 朝ドラとしては異例といえるほど自分に自信がなく、自己評価、自己肯定感の低いヒロイン・和田喜代美の少女時代から始まりました。

 偶然同姓同名で、喜代美と対照的にいつもスポットライトを浴びる清海(佐藤めぐみ)との関係を通じてコンプレックスを強めていった喜代美。
 祖父で若狭塗箸職人の正太郎(米倉斉加年)の言葉や友達の久ヶ沢順子(宮嶋麻衣)の激励を受けて、何とか自分の人生を切り開こうと大阪へ出て、偶然の出会いを通じて落語家の徒然亭草若(渡瀬恒彦)のもとでやがて修行を積むことになりました。

 始めから小気味よいテンポで楽しく見てきましたが、喜代美の奔走で徒然亭の再興へ第一歩を踏み出した第7週あたりからは、毎日のようにテレビの前で涙、涙…。
 「恋あり笑いあり涙ありの人情エンターテイメント」(制作統括・遠藤理史氏)という文句通りの展開になっています。

 3年前の徒然亭一門会の寄席という晴れ舞台で、愛妻の志保が余命わずかであることを宣告されたショックで高座に上がれなかった草若。この一件以来大阪の舞台に出演することはできず、徒然亭一門は廃業同然となっていました。
 喜代美は、散り散りになっていた弟子たちを草若のもとに呼び戻そうと努力します。

 特に泣けたのは、ホームセンターのような店の店員として働いていた一番弟子の草原(桂吉弥)が、落語家の道に戻ることを決意するシーン。
 妻と息子の颯太とともにそれなりに安定した生活を送っている草原は、今の生活を邪魔しないでくれと喜代美の頼みを断ります。
 しかし、妻の緑(押元奈緒子)は「私と颯太は幸せだけど、まーくん(草原の愛称)の笑顔は見てないよ」と、草原が本当は心の奥で落語家に戻りたい気持ちを持っていることを知っていて、温かく背中を押します。
 そこに、「せをーはやみー」と、落語「崇徳院」の一節を真似する颯太の声が響きます。
 喜代美の熱意と家族の眼差しに勇気づけられ草原は、「われてもすゑにあはんとぞ思ふ」と、一度は決別した落語の道へ戻る決意をするのでした。

 草若の家の向かいの居酒屋「寝床」で細々と始めた徒然亭一門の落語会。そこには、まだ高座に戻る決意の固まらない草若の名前はありませんでした。
 草若が3年前に一門会を欠席した理由を誤解していたために草若と関係が断絶していた、息子で三番弟子の小草若(茂山宗彦)は、その理由を知ったあとの高座でボロボロと涙を流しながら「寿限無」を演じます。
 亡くなった母への思慕と、父への屈折した感情を胸にしまい込んで、売れっ子芸人として虚勢を張っていた小草若の涙。こちらも泣けました…。
 感情を抑えきれずに高座を降りた小草若に代わって、二番弟子の草々(青木崇高)が「お前が上がれ」と促されていたその時、ついに草若が、客席から高座へ…。スローモーションのこのシーンに思わず息を飲むほど、すでにこのドラマに感情移入していました(笑)。

 四人の兄弟弟子の中で唯一、草若のもとを離れず、復活を夢見てきた草々。草若に稽古をつけてほしいと頼むと、草若は落語家に似合わないそのアフロヘアーを何とかしろ、といいました。
 草若のそのセリフでようやく、気づかされました。落語家である草々がなぜあんな髪型をしていたのか。
 「師匠がそういって下さるのをどれだけ待っていたことか」と涙をこぼす草々でした。

 自分は何もなしとげることができないと思い込んでいた喜代美の奔走によって、徒然亭草若という落語家が甦り、徒然亭一門の再興が始まったのでした。
 自分のことも変えられないと思っていた喜代美が人を変えていった。その時の喜代美はもう明らかにそれまでの自分から脱皮していました。まだ、そのことに気づかないだけでした。

 ドラマの素晴らしさは当然ながら、脚本だけではなく俳優陣の目を見張る好演によって支えられています。
 小浜の和田一家を構成する父・正典(松重豊)、母・糸子(和久井映見)、祖母・小梅(江波杏子)、叔父・小次郎(京本政樹)、それに序盤だけの出演だった米倉らはいずれも素晴らしい。
 正太郎を演じる米倉の存在感は圧倒的。「一生懸命生きてさえおったら、悩んだことも落ち込んだこともきれいな模様になって出てくる」と、塗り箸になぞらえた正太郎の言葉はドラマを貫く重みがあります。
 また、特に素晴らしいのは和久井。今まではどちらかとえいば清楚で可愛らしい女性を演じてきた和久井が、今回はゲンキンで落語家も真っ青のオトボケ母ちゃんを熱演。誰よりも喜代美を心配し、おせっかいだけど彼女を包み込む優しさに、こちらも心が温まります。
 小次郎役の京本は色物キャラで一歩間違えれば物語の中で浮いてしまうのですが、人物配置と演出の妙、そして京本自身の好演によってスパイスのような効果的な存在になっています。

 徒然亭一門の弟子たちを演じる俳優もいちいち素晴らしい。
 草原役の桂は唯一本物の落語家で、師匠の草若より落語がうまいのが欠点か(笑)。面倒見がよく優しい兄弟子を好演する姿に、ファンになってしまいそうです。大河ドラマ「新撰組!」に出ていたことをすっかり忘れていました。
 青木も、早くに両親を亡くし、草若と師弟愛に留まらず本当の家族のように強い絆で結ばれる草々役を熱演。ヒロインに最も影響を与える人物の一人です。
 四番弟子・四草の加藤虎ノ介もクールで理知的なキャラクターを、小草若の茂山もさきほどふれた高座のシーンをはじめ、文句ない好演です。
 そうそう、もちろん草若師匠の渡瀬恒彦も温かくて魅力的。他の一門の落語家を殴った小草若をかばって自分が殴ったと嘘をついた草々を叱り付けたシーンは珠玉でした。

 その渡瀬は、ヒロインの貫地谷について「彼女は強敵。負けたくない」と語っています。
 渡瀬をしてこういわせるとは、恐るべし貫地谷しほり。
 三枚目、コミカルなシーンから、ぐっと胸に迫る表情まで、実に安定した演技。今、朝ドラアカデミー賞をやれば「純情きらり」の宮﨑あおいを抑えて最優秀主演女優賞になると思われます(笑)。
 今回のヒロインにぴったりの彼女。彼女の演技力もさることながら、彼女をオーディションでヒロインに選んだことにも拍手を送りたいです。

 最後になりますが、将来の喜代美の立場でナレーションを務める上沼恵美子も、落ち着いた口調でよい。スタッフロールを見るまで誰だか気づきませんでした。

 オープニングテーマのピアノ演奏が松下奈緒ということに驚き。というか彼女がピアニストでもあったということに驚き。
 佐橋俊彦の音楽がまた素晴らしく、物語の感動をいっそう盛り上げてくれます。

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2007.12.07(金)

 驚きました。来年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「だんだん」(大阪局制作)のヒロインに、三倉茉奈・佳奈が起用されるとのことです。

 僕が知る限りでは、同じ俳優が朝ドラの主役を2回務めるのは例がないと思います。
 いうまでもなく、この双子の姉妹は1996年の「ふたりっ子」でヒロインの幼少時代を好演。お茶の間の人気者になりました。

 とても可愛いマナカナ姉妹に、それ以来ずっと注目してきました(笑)。ただ、それほど多くテレビで見る機会はありませんでした。
 今では関西学院大の4回生。大人になってますますきれいになりました(*^^*)
 明るく、気さくで、すれたところや下品さがないのが魅力です。

 二人はテレビドラマへの出演は少なく、僕も「ふたりっ子」以来ほとんど演技を見たことがありません。
 なので、演技力は未知数。はたして朝ドラヒロインとして堪えうるのか。舞台での経験を信じて期待したいです。

 ちなみに、この二人、写真を撮るのが好きで、ブログに掲載している本人たち撮影の写真はなかなかのセンスを感じさせます。

 「だんだん」は、初めて島根県を舞台とする作品。松江市は僕も行って見たいと強く思う土地です。良作となることを願います。 

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2007.07.01(日)

 NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「どんど晴れ」の放送開始から3ヶ月が過ぎました。
 開始からわずか10日の時点で「黄信号」と書いた僕ですが、意外にその後も順調に観続け、折り返し地点に。おそらく最終回まで観続けられそうです。

 前回の記事で既に指摘したことを含め、「どんど晴れ」には色々と違和感を覚えることがあります。
 でも、朝ドラファンとしてある程度のことには目をつぶろうとも思います。

 浅倉夏美(比嘉愛未)が加賀美征樹(内田朝陽)になぜそこまで惹かれるのかよくわからないことも、夏美が自分の人生を大きく変えてまで老舗旅館の女将になりたいと言い出す動機が十分には鮮明でないことも、さらには、自分が女将になりたいということでその老舗旅館の後継者問題を複雑にさせるということに夏美がなんら頓着しないということ、あげくに征樹との婚約を解消してまで女将修行するという何だか頭が混乱してくることにも、違和感をこらえて目をつぶろう。

 いかにも夏美の恋敵登場とばかりに、征樹の元恋人で同僚役で出てきた相沢紗世があまりにベタ過ぎて、その演技もちょっと微妙。…だけど相沢を責めるのはちょっと酷で、やっぱり脚本の問題だろう。
 高橋元太郎、鈴木正幸という、日本を代表する超定番ドラマで長く演じてきたバイプレーヤーを起用しながら、その持ち味が活かされているのかいないのかちょっと微妙なところも、
 ことあるごとに夏美を「座敷わらし」に重ねようとするのが少しおしつけがましくないか?ということも、
 女将修行のライバル・彩華(白石美帆)の登場も、一瞬老舗旅館の乗っ取り画策か!?と思わせて、なんだか「天花」に加えて「ほんまもん」テイストも加わってきた…?

 ――ということ、一切合財みんな目をつぶろう(笑)。

 だけど、どうしても我慢できないことが一つあります。それは、加賀美屋の仲居たちのことです。
 ドラマを盛り上げるために、夏美に降りかかる困難を描こうとするあまり、夏美に冷たくあたる仲居たちの言動が非常に品の無いものになっています。板長もあまりにも人間としての器が小さく描かれています。
 一部の仲居たちがやっていることは、夏美に対する陰口や陰湿ないじめそのものです。

 これが、伝統と格式を重んじる老舗旅館「加賀美屋」の仲居なのかと驚くばかり。僕だったら、絶対にこの旅館に宿泊したくはありません。
 これが盛岡一の老舗旅館という設定では、盛岡のイメージダウンにもつながりかねないのではないでしょうか。
 最前線で宿泊客に接する仲居たちがこれでは、おもてなしを身上とする加賀美屋の精神はいったいどこにいってしまったのかと思います。

 NHKの公式サイトによれば、脚本を努める小松江里子氏は、「相手を敬い、思いやりを持ち、笑顔で迎え入れる、そんな『もてなしの心』」を描くといっています。
 チーフ・プロデューサーの内藤慎介氏は、「思いやり」や『気配り』といった、古くから日本人が大切にしてきた価値観を『老舗旅館』という場を借りて改めて見つめ直すドラマにしたい」と意気込んでいます。

 あの仲居たちの描写は、こうした抱負と明らかに矛盾するものではないか。夏美が「もてなしの心」を会得する舞台であるはずの加賀美屋にその心は生きていないのか、疑問がわきます。
 物語の核となる部分でのことだけに、とても残念です。

 脚本にこうした矛盾や無理がある中で、ヒロインの比嘉愛未は演技面でなかなか健闘していると思います。
 夏美の親友役として出ている川村ゆきえも連続ドラマ初出演ながら、予想を大きく上回る好演をしています。
 草笛光子、長門裕之という大俳優の演技は僕をホッとさせてくれます(笑)。

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2007.05.03(木)

D20_2758-m.jpg ちょうど1年前の今頃放映されていたNHKの連続テレビ小説「純情きらり」のDVDを購入しました!
 僕が朝ドラのDVDを買うのは初めてのこと。そもそもドラマのDVDが初めてです。

 この作品はおそらく朝ドラ史上の最高傑作。何十年に1本という傑作ですから、DVDを買うことはもう決まっていました。
 買ったのは総集編ではなく、完全版のDVDBOXの1巻。2、3巻はまたあとで購入します。BOX1巻につきDVDが4本入っています。

 1巻は3月に発売されたばかりで、オークションで9000円ちょっとで手に入れました(定価14000円)。もっと気長に待てば中古市場でもそのうちもっと安く手に入るかもしれませんが、手を出してしまいました(笑)。
 PCで少し再生してみると、1年前の懐かしいシーンが。本当に、こんなに胸を熱くさせてくれる朝ドラは後にも先にもこの作品だけかもしれません。

 「ファイト」のDVDもいつか買おうと思っています。しかし、こちらはまだ総集編だけで完全版は出ておらず、出る予定もないようです。
 しかし、「ファイト」は「純情きらり」に次ぐ傑作だと思っているので完全版は必ず出してほしいと思います。

 「ファイト」では、ヒロインの本仮屋ユイカが教室で弁当の卵焼きを床に落とし、それを親友に誤って踏まれるというできごとと、親友に裏切られた悲しい気持ちを重ね合わせたシーンがありました。
 そこでの、涙をこらえながら父(緒形直人)がつくってくれた弁当を頬張る場面は、彼女がその作品中で見せた最高の演技だったのですが、本編放送終了後に放送された総集編ではあろうことかそのシーンがカットされていました。NHKは制作者でありながら「ファイト」での本仮屋の演技の素晴らしさを全くわかっていないと憤慨したものでした。

 なので、NHKに完全版の刊行を要望したいと思います。「天花」だって完全版があるのですよ(笑)。

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2007.04.10(火)

 4月から新しいNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「どんど晴れ」が始まりました。
 ヒロインが婚約者の実家の老舗旅館に飛び込んで将来の女将として成長していく物語。初めて岩手県が舞台になりました。
 ヒロインはオーディションで選ばれた比嘉愛未。沖縄生まれ、モデル出身の美人です。

 NHKの公式サイトによれば、見どころは(1)伝統に学ぶ心、(2)家族のあり方、(3)運命的・神秘的な人と人との出会い――だそうです。(3)は意味が少しわかりにくいですね。
 チーフプロデューサーの弁によれば、「効率の優先」「結果の重視」「個人主義」がまかりとおる現代には「何かが欠けている」。
 「思いやり」や「気配り」といった、古くから日本人が大切にしてきた価値観、現代社会が忘れかけていた「日本の美徳」を見つめ直すということです。
 この制作側の意図には、僕も共感しますし、期待します。

 さて、放送開始から1週間と少しがたちました。前作の「芋たこなんきん」を挫折してしまい、今作への期待はひとしおなのですが、早くも黄信号が灯っています(笑)。

 物語は波乱からスタート。ヒロイン・浅倉夏美の婚約者である加賀美征樹(内田朝陽)が、それまで継ぐ気はなかった盛岡の実家の旅館を、事情があって継ぐ決意をします。
 ところが、その決意をするにあたって夏美には何の相談もなし。しかも、横浜の実家の洋菓子店でパティシェの道を目指す夏美との婚約まで解消しようとしてしまいます。
 
 こういう展開はほかのドラマでも見かけることはありますが、僕としてはのっけから激しい違和感を感じています。
 こんな大切なことを相談もしない征樹、その征樹の決意に唯々諾々としてパティシェの道を捨てて盛岡の旅館に入るという夏美。この行動と心情が僕には理解できません。
 夏美が征樹をものすごく好きだから、征樹について行きたいのだといいますが、ドラマでは夏美と征樹とを結びつけるものが何なのか、征樹と夏美がお互いにどうして愛し合っていてるのかが丁寧に描かれていないため、夏美が征樹に寄せる強い思いがかえって不可解に感じられます。
 僕はいつも、特に登場人物の恋愛感情や、行動の動機が丁寧に表現されていないドラマに対しては、強烈な違和感を感じます。
 なんだか、あの違う意味で歴史的な作品「天花」と通じる雰囲気すら漂うように感じられる序盤です(笑)。

 また、これは朝ドラのいつもの悪いくせですが、舞台となった土地の「ご当地」色の出し方が、序盤から色濃すぎて、わざとらしさを感じてしまいます。今回は特にその面が強く出ています。
 岩手山が、宮沢賢治が、民話が、座敷童子が、南部鉄器が…と、いきなりお腹一杯です。 もっと慌てずに、少しずつ、さりげなく出していけばいいのにと思います。

 ここで挫折してしまっては、川村ゆきえが見られないこのドラマに期待すべき、「現代社会が忘れてしまった日本のよさ」の再確認をできないままですので、見続けようとは思っています。
 今後の本格的な展開に期待です。

 スタートが芳しくないので、盛り上がっているであろう盛岡、岩手の方々には申し訳ありませんが、おそらくこの作品は傑作にはなれず、数ある朝ドラの中の1つとして埋もれてしまうだろうという予感がします。
 僕のこの予測がはずれることを願います。

 「どんど晴れ」という言葉をご当地で聞いたことがあります。昨年12月に岩手県遠野市のJR遠野駅で、地元のボランティアの方が民話の語り聞かせをしているのを聞いた時です。
 物語の最後に、「これでおしまい」「めでたしめでたし」といった意味で使われるそうです。

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2007.03.21(水)

 ちょっと日にちがたってしまいましたが、先日次々回のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)のヒロインが発表されました。

 オーディションで選ばれたその女優は貫地谷しほり。大河ドラマ「風林火山」で序盤のみの出演ながら印象的な演技で一部で話題になっている若手女優です。
 先日のエントリーで「名前を覚えておいて損はない」と書きましたが、朝ドラのヒロインになるとまでは思っていませんでした。

 僕は2004年の映画「スウィングガールズ」で彼女を知りました。
 この映画自体とても傑作で、あまりの面白さにDVDまで買ってしまいました。主演の上野樹里に、本仮屋ユイカ、平岡祐太、福士誠治と、主役から端役まで今最も注目すべき実力派若手俳優が目白押しです。

 そこで貫地谷は上野らとともに、舞台となった山形県置賜地方の方言も巧みに非常に好演。
 一足先に朝ドラ「ファイト」のヒロインを務めた本仮屋は、この映画の撮影で貫地谷と出会ったことは自分にとってとても大きいことだったと語っているほどです。

 今後ますます活躍が楽しみな女優です。

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2007.02.26(月)

 世間ではアカデミー賞が話題になっています。
 そこで思い出しました(笑)。僕がこのブログで昨年12月26日に発表した妄想企画「第1回朝ドラアカデミー賞」の、各部門最優秀賞を発表します(笑)。

「第1回朝ドラアカデミー賞」各部門の入賞発表はこちら
http://www.hoso0907.com/blog/archives/2006/12/26-235901.html

【最優秀作品賞】
純情きらり(2006年)

【最優秀脚本賞】
浅野妙子(純情きらり)

【最優秀主演女優賞】
宮﨑あおい(純情きらり)

【最優秀助演男優賞】
福士誠治(純情きらり)

【最優秀助演女優賞】
寺島しのぶ(純情きらり)

【最優秀子役賞】
柊瑠美(すずらん)

【最優秀音楽賞】
大島ミチル(あすか、純情きらり)

 大方の予想通り(笑)、「純情きらり」が7部門中6冠を占める結果になりました。「純情きらり」については放送中に頻繁に書いてきたので、ここでは繰り返さないことにします。今までの朝ドラとは次元の違う傑作でした。

 ほとんどの賞は「これしかない」という感じですんなり決まったのですが、迷ったのは最優秀主演女優賞と最優秀子役賞です。

 朝ドラはほとんどの作品の主人公が女性で、ヒロインがドラマの要です。
 しかし、どうも僕の印象ではこの15年間についてみれば、文句なしといえるほど卓越した演技を見せてくれたヒロイン役の女優はいなかったように思います。
 それは、朝ドラが比較的芸歴の浅い若手女優の登竜門であり、本人にとって朝ドラでの成長がその後の活躍の跳躍台になっているという事情からかもしれません。

 宮﨑あおいは、ヒロインの音楽にかける情熱、戦争と自由の抑圧という社会のもとで、家族や愛する人たちと一緒に怒り、悲しみ、喜ぶヒロインになりきっていたと思います。最後の病床のシーンもよかった。あれだけ素晴らしい脇役たちに囲まれながら、少しも負けることのない存在感を発揮していました。
 「わかば」の原田夏希や、「ファイト」の本仮屋ユイカが宮﨑に次いでよかったと思います。

 最優秀子役賞は、「ふたりっ子」の三倉茉奈・佳奈とかなり迷いました。あの作品は、低調だった朝ドラ人気を一時的に押し上げました。その立役者といえるのが三倉姉妹の自然体の演技でした。
 一方、「すずらん」の柊瑠美は当時11歳と思えない大人びた演技を見せました。
 よい子役とは、決して俳優として早熟であることとは限らないと思いますし、むしろいかにも子どもらしい明るさ、元気のよさで朝のお茶の間を楽しませてくれた三倉姉妹が最優秀賞でも少しもおかしくないと思います。
 同時に、子役とはいえ一人の俳優として見た時、柊の演技はその細やかな感情表現で非常に秀でていました。
 単なる素人の僕に、優れた子役とは何かという問いの答えは難しいのですが、今回は俳優としての能力という点で柊を推しました。

 最優秀助演男優賞はもう文句なしです。彼の演技なくしては「純情きらり」はなかった。紛れもなく朝ドラの歴史に残る名演でした。

 以上、暇な妄想企画でした。時節柄、「アカデミー賞」でブログ検索して来られた方、「なんのこっちゃ」だったと思います(笑)。
 僕がネット上で検索してみた感じでは、こんな妄想企画はおそらく初めての試みのようです(笑)。
 今回15年分を発表しましたので、次回はまた15年後になると思います(笑)。

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2006.12.26(火)

 物心ついた時には親が見ていたという理由でNHK朝の連続テレビ小説(通称朝ドラ)を見続け、この「日々雑感」でも批評してきた僕の主観的な選考による、「第1回朝ドラアカデミー賞」を考えてみました。暇ですね。

 日本アカデミー賞を参考に、これまでの朝ドラの作品、出演者の中から各賞の受賞者を選びました。
 朝ドラの主演は圧倒的に女性が多いので、やむを得ず「主演男優賞」は設定しませんでした。「録音賞」とか「撮影賞」なども省きました(笑)。
 逆に、本物にはない賞として「子役賞」を設けました。出演時15歳以下で、演じた役柄にかかわらず素晴らしい演技をした出演者に贈られます。
 「新人俳優賞」は、原則として、朝ドラ出演以前に大きな役を演じたことがなく、知名度も高くなかった出演者(15歳以上)で、主役以外の役を好演した者に贈られます。
 いずれの賞も、受賞者数に制限を設けませんでした。

 選考対象となる作品は、1991年の「君の名は」から2006年の「純情きらり」までとさせてもらいました。しかし、年代が古い作品ほど僕の記憶、印象があいまいなことは否めません。そのへんは目をつぶって下さい(笑)。

 以下、各優秀賞の発表です(笑)。新人俳優賞を除く各賞受賞者の中から、最優秀賞を一人(一つ)選び、後日発表します(笑)。

【優秀作品賞】
ひらり(1992年)
ふたりっ子(1996年)
天うらら(1998年)
ちゅらさん(2001年)
てるてる家族(2003年)
わかば(2004年)
ファイト(2005年)
純情きらり(2006年)


【優秀脚本賞】
大石静(ふたりっ子)
神山由美子 (天うらら)
尾西兼一(わかば)
橋部敦子(ファイト)
浅野妙子(純情きらり)


【優秀主演女優賞】
須藤理彩(天うらら)
池脇千鶴(ほんまもん)
高野志穂(さくら)
原田夏希(わかば)
本仮屋ユイカ(ファイト)
宮﨑あおい(純情きらり)


【優秀助演男優賞】
山田孝之(ちゅらさん)
小澤征悦(さくら)
岸谷五朗(てるてる家族)
緒形直人(ファイト)
田村高廣(ファイト)
福士誠治(純情きらり)
西島秀俊(純情きらり)


【優秀助演女優賞】
池内淳子(天うらら)
中村メイコ(さくら)
浅野ゆう子(てるてる家族)
田中裕子(わかば)
寺島しのぶ(純情きらり)
室井滋(純情きらり)


【優秀子役賞】
三倉茉奈・佳奈(ふたりっ子)
柊瑠美(すずらん)
榎園実穂(あすか)
黒川智花(こころ)
田島有魅香(てるてる家族)
田中冴樹(ファイト)
美山加恋(純情きらり)


【優秀音楽賞】
小六禮次郎(天うらら、さくら)
大島ミチル(あすか、純情きらり)
宮川泰(てるてる家族)
榊原大(ファイト)


【新人俳優賞】
渡辺いっけい(ひらり)
内野聖陽(ふたりっ子)
鈴木一真(天うらら)
堺雅人(オードリー)
山田孝之(ちゅらさん)
小澤征悦(さくら)
照英(まんてん)
崎本大海(わかば)
垣内彩未(ファイト)
黄川田将也(風のハルカ)
福士誠治(純情きらり)

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2006.12.11(月)

 このブログではおなじみとなったNHKの連続テレビ小説の批評ですが、ファン(笑)のみなさんに残念なお知らせがあります。
 現在放送中の「芋たこなんきん」、実は僕は放送開始早々3週で挫折してしまいました。

 主人公・花岡町子(藤山直美)とその家族らの何気ない暮らしぶりや、小説家を目指す、快活で豪快な町子の生き様が見どころだったのだろうと思いますが、残念ながらこのドラマに強く惹きつけるものを感じ取ることができませんでした。
 それは僕の感性の問題かもしれません。

 前作の「純情きらり」があまりにも飛び抜けた傑作で、メッセージ性もきわめて鮮明だったことの影響は大きいと思います。
 「純情きらり」は朝ドラの歴史の中ではある意味例外として見なければいけないのかもしれません。

 まったくどうでもいいことですが、5年以内に朝ドラのヒロインを務めた女優が今回2人も出演していることはとても異例ではないかと思います(笑)。

 僕が朝ドラの視聴を途中で挫折したのは、2004年の「天花」以来2年ぶり、6作ぶり。
 ちなみに、過去15年に僕が挫折した作品は(一部記憶が曖昧なものがありますが)、
「君の名は」(1991)
「春よ、来い」(1994)
「あぐり」(1997)
「やんちゃくれ」(1998)
「私の青空」(2000)
「オードリー」(2000)
「こころ」(2003)
「天花」(2004)
です。
 史上最低の挫折は、「私の青空」で、わずか2日です(笑)。

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