2009.07.25(土)

「民主党バブル」都議選。政治の大激動期へ

 東京都議選は、福祉破壊の石原都政を支えてきた民主党が第一党に躍進するという、不毛な結果に終わりました。

 ここ2週間ブログを更新できなかったのは、東京の選挙民の不甲斐なさに落胆していたからではなく(笑)、16、17日に休暇をとって京都の祇園祭を見て、その後も京都で仕事したり、20日の祝日も京都に滞在したりと、約1週間も京都に滞在し続け、その間ネットに接続する環境になかったからです。

 京都から戻っても、仕事等で帰宅があまり早くなく、更新できませんでした。
 今後、また京都の長大連載が始まりますのでご期待ください(笑)

 さて、都議選は、自民党が惨敗したものの、民主党が議席を増やしたことにより、石原都政の与党が選挙前より議席を増やしてしまいました。
 選挙前になって突然「野党」のふりをする民主党をマスコミが総出で支援。毎度毎度のことですが、都民は「赤子の手をひねるように」この風に乗せられ、民主党の躍進劇が演じられました。

 先日の記事で書いたとおり、民主党はお年寄りの医療費助成・無料化や特別養護老人ホームへの補助の充実、認可保育園の増設の推進、30人学級導入、都立病院の存続・充実などにすべて背を向けている政党です。
 一方、これらの都民要求をつぶさに取り上げ、署名を集めたり、都に要請したりと、議員だけが幅を利かせる他党とは対照的に、議会内外で党をあげて努力している共産党が、13から8へと議席を減らし、議案提案権を失ってしまいました。

 これにより、都民の要求を実現する議会内の力が大幅に弱まってしまったといえます。
 今回の都議選で、自民、公明は論外として、民主党に投票した都民は、都の税金のムダ遣いや、暮らしの施策の貧困さを嘆く資格はないといっていいでしょう。
 まず、自分の投票行動を猛省するところから始めなければなりません。

 こういうことを書くと、希望がないのですが(笑)、今回の選挙結果は、もちろん負の側面一色ではありません。
 むしろ、国民が自民党政治と決別する過程をいよいよ本格的に歩み始めていることの現れです。

 ただし、そのエネルギーある行動は、「自民か、民主か」しかないかのような、意図的な・欺瞞的な宣伝に幻惑させられ、現時点では民主党が受け皿となってしまっているという段階にあります。

 民主党は、そもそも自民党出身者がつくったのであり、財界・大企業から自民党同様莫大な献金を受け、財界のための政策通信簿までつけられて、その要求を代弁する政党です。

 自民党政治がいよいよ国民から見放される時に、国民が財界・アメリカいいなりの政治からの転換を目指す方向へいってしまわないようにするために存在する、自民党政治(財界・アメリカいいなりの政治)の延命装置であり、自民党の補欠政党です。

 こういう形で、自民・公明への怒りを民主党に吸収させることが財界の狙いですから、今のところはその作戦が機能しているといえます。国民はその掌の上で踊っているわけです。

 しかし、こんなふうに糊塗したところで、国民が真に願う方向と、財界・アメリカいいなり政治との矛盾、軋轢は消えるわけではありません。

 今後は、この矛盾をはらみながら、政治が激動していくことになります。
 自民党が消えようが、分裂しようが、民主党も消えようが、色々くっついて離れ、また何か「新しい」勢力であるかのように装う動きがおころうが、不思議ではありません。

 ただ一つ変わらないのは、今日本社会で起きているほぼすべての問題は、財界・アメリカいいなり政治に根源があり、それを転換する立場に立って動揺しない政党は、共産党であるということでしょうか。

 これから、国民は、民主党政権になっても政治が変わらないということを体験していくことになるでしょう。
 あるいは、国民の渦巻く要求(雇用、所得、社会保障、教育、営業、営農...)の強さが、民主党に対しても強力な圧力を発揮して、国民本位の政策を実行させたり、民主党を含む政党に様々な変化(解体、分裂、再編、消滅...)を促すことになるかもしれません。

 都議会も同じです。野党ポーズをとった民主党には、今までのように都民の要求に背を向け続けることを許さない都民の圧力がかかると考えられます。

 いずれにせよ、国政も都政も、選挙民がどれだけ暮らしと政治との関係に関心をもち、知り、見極めることができるかにかかっています。
 まだ現時点では、日本国民のメディア・リテラシー、ポリティカル・リテラシーのあまりの低さに絶句しますが、いつまでもこんな状態が続くわけではないでしょう。続くとしたら、日本は何の希望もない国になってしまいます(笑)

 12日夜は、開票速報でテレビに民主党の若造候補者と関係者が当確に小躍りする映像を見ていましたが、これぞまさにバブル。歴史の発展の本筋ではないところでぽつっと浮かび、すぐに消えてしまい、そのうち誰にも忘れられた存在になるでしょう。

 10年前、学生のころから、自民党政治の延命装置である民主党政権ができるんだろうなあと思ってきましたが、結構時間がかかって、いよいよそれが現実のものになるわけです。少し感慨深いです(笑)
 一刻も早く、国民が政治を見る目を養い、賞味期限をはり替えただけの政治を捨て去る日が来てほしいと思います。

 最後に。日本の中央マスコミは腐り切っています。
 都議選告示日に、「政権選択」の選挙だという大見出しで、民主党が石原与党であることを隠し、都政の焦点をも後景に追いやった新聞各紙。
 同じく、民主党を野党扱いしたテレビ局。

 特に、開票速報でも民主党を野党と規定する誤報を意図的に続けたNHK。公共放送の役割を放棄しています。
 受信料支払い拒否・保留の理由として、十分だと考えます。

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