2008年6月アーカイブ

2008.06.28(土)

鉄道

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 愕然となるニュースに接しました。

 福岡県筑豊地方の、旧国鉄伊田線などを引き継いだ第三セクターの「平成筑豊鉄道」が、35のすべての駅名と車輌の命名権(ネーミング・ライツ)を売り出すというのです。

 企業名などを現駅名と結合させる形にするとのこと。
 さらに、車輌の名前も売り出すとともに、全面広告ラッピングの権利を付けるそうです。

 僕は、この命名権というやつが虫唾が走るほど大嫌いで大嫌いでしかたありません。
 世の中のありとあらゆるものを企業のもうけの対象にし尽くそうというもので、忌々しいことこのうえないです。
 最近の命名権は施設名から始まりました。
 その施設がある日突然、何の関係もない企業の名前に変わってしまう奇々怪々さ。
 「渋谷C.C.レモンホール」なんて、僕は口が裂けてもいいません。

 僕が最近まで住んでいた仙台でも、新球団・楽天イーグルスの本拠地となった県営宮城球場(いい名前だ)が、「フルキャストスタジアム宮城」になり、その後この悪徳人材派遣業者の不法行為により、名前を変えざるをえなくなり、今は「クリネックススタジアム宮城」になっていることは周知の通りです。
 僕はずっと「宮城球場」と呼んでいます。
 この前、宮城県民会館が「東京エレクトロンホール宮城」にされていることに気付いて腰が抜けました。
 はぁ!?東京にあるんですか?このホールは。ふざけんじゃないよ。

 そんな命名権が、愛すべき鉄道の駅に。頭がくらくらしてきます。
 しかも、今回調べてわかったのですが、鉄道への命名権の導入はすでに前例があるのですね。富山ライトレールやえちぜん鉄道で。不覚でした。
 この2路線での導入状況は、一応権利を買った企業の社屋が最寄り駅となっているようなので、何のゆかりもないものに比べれば百万歩譲ってましとはいえますが。

 しかし、今回の平成筑豊鉄道(この平成を冠する社名がすでにダメなんだが)の場合は、ゆかりのない企業名が付くのではないかと心配しています。
 こんな駅への命名権がさらに広がって、駅名が変わり、それでもし、長年使われてきた味わいのある駅名標が取り替えられることになったら…。
 時刻表の路線図が、企業名で埋められるようなことになったら…。
 怒り狂って死んでしまいそうです。

 それから、僕は鉄道車輌やバスの広告ラッピングも大嫌いです。
 美しい鉄道車輌の外装を、金儲けのための企業の広告で汚すという、絶対に許せない行為です。
 車輌内の吊り革やドア横の座席とのあいだの壁にも広告をプリントしている車輌がありますが、醜いです。
 僕が愛した常磐線の103系が一度も広告ラッピングに汚されることなく引退したのは、せめてもの救いでした。

 平成筑豊鉄道が命名権の導入を決断せざるをえなかったのは、何もあざといからではなく、なりふりかまっていられないほどの経営難だからです。
 その責任は、公共交通中心の交通政策を持たず、日本をマイカーがなければ人間にあらずという醜い社会にしてしまった政府、財界などにあります。

 それでも、やっぱり今回のような命名権導入はしてほしくなかった。残念です。

(写真は田川伊田駅近くで2004年8月撮影、右は旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓) 

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2008.06.15(日)

鉄道

 さいたま市に昨年10月オープンし、大人気の鉄道博物館の学芸員、岸由一郎さんが、岩手・宮城内陸地震で亡くなったことがわかりました。

 僕は岸さんのことはよく知りませんでした。
 しかし、インターネットのニュースで鉄道博物館の学芸員が亡くなったと目にした時、「まさか、あのタモリ倶楽部の時の…」と思ったのですが、悲しいことにその通りでした。

 鉄道博物館が開館する直前、例によって鉄道ネタを恒例とするタモリ倶楽部で、一足お先に潜入するという企画が2週連続で放映されました。
 タモリ、俳優の原田芳雄ら筋金入りの鉄ちゃんたちが大興奮で展示物をみて回るというもの。
 そこで、博物館の学芸員として解説をしていたのが岸さんでした。
 岸さんが登場した時、僕は「鉄道博物館にも学芸員がいるんだ!」と思ったものです。

 落ち着いた語り口で解説をしていた岸さん。
 この鉄道博物館の「ヒストリーコーナー」という、歴史的な車輌の展示コーナーを担当し、開館に向けて昼夜わかたず準備していたそうです。

 岸さんは、廃線となった鉄道の車輌や設備の保存、活用に尽力していたそうで、著書もあります。
 今回は、昨年廃線となったくりはら田園鉄道(宮城県栗原市など)の施設の保存、活用の活動で現地を訪れ、被災しました。

 くりでんの保存、活用についての検討委員会が今年2月から立ち上げられ、岸さんはその1人でした。同じく委員で、地域プランナーの麦屋弥生さんも亡くなっています。
 お二人の不慮の死は、くりでん資産の保存、活用にとって大きな損失です。

 拙ブログを見てくださればわかりますが、くりでんは僕が仙台在住中に足しげく撮影に通いました。廃止当日も最後の列車を見送りました。
 また、同検討委員会の委員長である、平川新東北大教授が代表を務める「宮城歴史資料保全ネットワーク」が行った、くりでんの文書資料の保存活動の現場を実際に見る機会がありました。

 僕にとってとてもなじみ深い、くりでんの保存、活用にかかわる中で、日本の鉄道史研究をまさにしょって立つ存在の岸さんが亡くなったことは、大きな悲しみです。
 本当に、なんという不運なのでしょうか。

 この地震で、多くの方が亡くなり、未だ行方不明の方もおり、多くの被災者が出ています。
 亡くなった方々のご冥福をお祈りし、被災者の方々の快癒、復興を心から願います。

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2008.06.09(月)

DSC_0008.jpg   8日は小町まつりの本祭。
 午前9時ごろ小町荘を出て会場の小町塚へ向かいます。遅い出発ですが、今年はあまり撮影場所にはこだわらないことに。
 毎年のことですが、歩いているのは僕一人。この町の1年で最大の祭りが開かれるとは思えない静けさです。来場者のほとんどは車で来るのでしょうね。

 前夜の宵祭と同じく、今年は舞台設営や演出上にいくつかの変化がありました。
 今までよりも舞台の面積が広がり、祭りに合わせて開かれた献詠和歌会の入選作七首が掲示された塀のほうまで達していました。
 来賓席も今までより高さが高く。これらにより、昨年まで撮影できたいくつかのアングルが不可能になりました。

DSC_9625.jpg  小町おどりの時の演奏がテープではなく、雄勝高校吹奏楽部の生演奏となったのは昨年から。さらに今年は、民謡コンクールで1位に輝いた雄勝高校の女子生徒が歌いました。

 小町まつりで、僕が必ず撮りたくなるのは、七小町たちが市女笠(いちめがさ)を脱ぐしぐさ。赤いひもに指をあて、顎下の結び目をほどき、笠をとるそのゆったりとした仕草は、独特の艶があります。

 七小町たちの有料撮影会というのが午後に行われるのですが、今年は初めて参加してみました。
 今までと違った撮影にも挑戦してみたいと思ったからです。
 車で10分ほど移動した、雄物川の河川敷で撮影会は行われました。

DSC_9812.jpg  有料のモデル撮影会なるものに参加したのはこれが生まれて初めて(笑)
 やはり手作り感満載で、七小町のOGたちがビニールひもを持って走ったり、レフ板を持っていました。
 正直、1時間3,000円の料金としてはちょっと高いなと感じさせますが(笑)、祭り会場では見ることのできない七小町たちの笑顔や、目線の来ている表情を撮れるのはいいと思います。
 このページのトップの写真がその時のものです。
 ただ、参加者が50名ほどと多く、撮影はしやすくありません。

DSC_0110.jpg  撮影会が終わりると、再び小町塚へ。祭り会場に七小町が再登場し、ちょっとした撮影会のあと、恒例の餅巻きですべての行事が終わります。
 この餅巻きは、市女笠を脱いだ彼女たちが、観客に向かって紅白の餅を投げます。
 祭りの終わりで緊張から解き放れ、白い歯をこぼしながら餅を巻く彼女たちの表情をとられえられる、絶好の撮影チャンスです。

 われ先にと餅に飛びつく観客たちに揉まれながら、僕はひたすらシャッターを切りました。
 今年はかなりいい餅巻きの写真が撮れたと思います。

DSC_0153.jpg  今回の撮影は、ニコンD3を使って行いました。それほど超高感度の出番はありませんでした。ISO640~800近辺での画質は従来から大幅に向上し、宵祭の写真に威力を発揮したと思います。
 撮影してやはり思ったのは、カメラがもう1台欲しいということ(笑)。
 望遠と標準のレンズを交換する数秒の時間が撮影には大きな痛手です。
 ニコンには、フルサイズ撮像素子を搭載した、中型クラス(D300くらいの大きさ)のカメラを出してほしいところです。
 今出ても絶対買えませんが(笑)

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2008.06.08(日)

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 秋田県湯沢市(旧雄勝町)の小町まつりを、4年連続で見て来ました。

 この土日は幸い雨に降られることはなく、無事に撮影することができました。
 新幹線と在来線を乗り継いで着いた横堀駅の周りは一面の水田。電車がホームを去ると、静けさに包まれます。


 何度もお世話になっている、横堀駅の目の前の「小町荘」。昨年の8月、東北夏祭り総巡り旅行で、湯沢の七夕絵どうろうを見た時以来、10ヶ月ぶりの宿泊です。
 相変わらず愛想のいい女将さんが、見慣れた顔だと気付いて温かく迎えてくれました。

 この日は東京で祭りの撮影をしてからの出発だったため、雄勝についたのは19時過ぎ。荷物を置いてすぐに出ました。
 勝手知ったる小野の町を足早に会場へ。すぐそばまで着くとようやくざわめきが聞こえてきました。

DSC_9193.jpg  湯沢市内在住、もしくは勤務の未婚女性7人(七小町)が選ばれ、小野小町に扮して和歌を朗詠し、奉納します。
 この夜は、前夜祭にあたるもので、七小町と、小町を慕っていたとされる深草少将を演じる男性らがその恋物語を演じる「小町逢瀬の図」が行われます。

 手作り感あふれる祭り。市町村合併などの関係で、七小町の選抜範囲はかつての雄勝町内から広がったとはいえ、会場の小野の町の出身者がほぼ毎年入っています。
DSC_9349.jpg  少将役の男性も、市職員であったり(笑)。今年は近くの医院の職員だとか。
 市職員らが舞台、音響、整理、七小町のお付きなどのスタッフとして駆け回り、地元の雄勝高校の生徒らも手伝います。

 今年は祭りの進行にも変化、試行錯誤のあとが窺えました。
 昨年までと違い、「小町太鼓」の演奏が、「小町逢瀬の図」の場面の合間に差し挟まれました。
 この試みは成功しているかどうかちょっと微妙でしたが(笑)

DSC_9334.jpg  舞台の配置も昨年と違いがあり、それによって七小町の動きにも少し変化があります。撮影する側にとっても、若干ではありますが勝手の違うところがありました。

 さて、4年も撮り続けると、そろそろマンネリ化を恐れるところ。
 もちろん、七小町のみなさんは毎年入れ替わるわけですが、撮る姿勢が同じままだと、毎年似たような写真ばかりにもなってしまいます。
 少しくらいは新しい工夫、失敗を恐れず実験的な試みもしてみました。

DSC_9303.jpg  2枚目の写真は、小町と少将がすれ違うシーン。フラッシュの光を当て、160mmの望遠ながら1/20秒のスローシャッターでスローシンクロ。動きを出すことで、二人の叶わぬ恋をイメージしてみました。

 4枚目の写真は、小町の足元を。これもスローシンクロ。
 今回はフルサイズのD3ですから、今までに比べて望遠が弱くなるので1.4倍のテレコンも使い、360mmで、1/13秒。
 少し流し気味に撮りました。

 恥ずかしながら、小町堂を背景に撮った5枚目は、白飛びが生じ、ありていにいえば失敗(笑)。
 D3だからって、感度をISO2500にしたのは上げ過ぎでした。

DSC_8889.jpg  今年も、昨年の七小町の女性たちが「小町おどり」を披露しました。
 優美な手先の動きに、会場の人たちは目を奪われていました。

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2008.06.07(土)

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 7日は、なんと祭りのダブルヘッダーでした。小町まつりに出発する前に、荒川区南千住の素盞雄(すさのお)神社の天王祭に行ってきました。

 この素盞雄神社、僕の高校時代、上野までの自転車通学の途中にあったのに、立ち寄ったことはありませんでした。当時は関心が向かなかったのですね。

DSC_8719.jpg  この祭りは、神輿を途中で何度も、それも地面につきそうなほど左右に振るのが特色だそうで。
 しかも、今年は3年に一度の本祭。各町内の神輿だけでなく、神社の本社神輿が南千住、三河島、町屋の地域を「神輿振り」しながら行きます。

 この日は午後0時30分ごろまでこの祭りを撮影したあと、一旦帰宅して画像データを保存し、小町まつりへ出発することにしました。

DSC_8305.jpg  とてもゆっくりしたスピードで神輿は進み、何度も神輿振りします。そのたびに神輿を支える人たちは顔をゆがめます。

 望遠で遠くから撮るだけでは面白くないと、広角レンズをつけて思い切って神輿に近づいてみました。
 カメラマンと見るや、とてもいい表情を見せてくれて、いい写真になりました。

DSC_8175.jpg  この本社神輿のほかに、13年前から一回り小さな本社中神輿が登場し、主に女性たちによって担がれています。
 男性たちに負けぬ気勢を上げ、こちらも同じように神輿振りをします。

 女性たちの中にも、ある意味男性以上に凛々しい姿を見ることができました。

DSC_8790.jpg  若い人たちが、これだけたくさん地域の祭りに参加していることに、少しほっとした、下町の風景でした。

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日記

多忙につき、更新が滞っております。
近々、更新日の詐称を含め(笑)、更新していきたいと思います。

明日から小町まつりの撮影に行ってきます。
4年連続。東京から行くのは初めてです。

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