初の自作PC・パーツチョイス(8)──ケース
いよいよこのシリーズの最終回を迎えました。
最後は、マシンの全パーツを包み、顔となるケースです。内部がどんなパーツ構成になっていようと、同じケースを使っていれば同じマシンに見えてしまうほど、外観を決定づけるパーツです。
3R SYSTEM R110
R110のページ
http://www.ask-corp.jp/3r/r110-r700.html
自分の好みでパーツ構成を追求したマシンですから、外観もできるだけ自分の好みで納得のいくものを選び、長く使い続けたいものです。
このように、ケース選びの基準は他のパーツとは違って外観がかなり大きな要素を占めます。
ここで、外観以前に前提となる「フォームファクター」とよばれる規格についてふれたいと思います。本来マザーボード編でふれるべきでした。
乱暴にいってしまえばフォームファクターとはマザーボードとケースの大きさを決める大きさの規格といってもいいでしょう。 このフォームファクターが同一のマザーボードならケースに納めることができます。
一番標準的なものが「ATX」。少し小さめのものが「microATX」で、ほかに数種類あります。
マザーボードが大きいほどコネクタが多くついていて拡張性が高く、コンデンサ等の部品を余裕をもって配置できるため信頼性も高いといわれています。大きいマザーボードを積むためには大きいケースが必要になるわけです。
さて、話がややそれてしまいましたが、僕が選んだマザーボードとケースはATX仕様です。
今まで使っていたDELLのマシンは、縦置きした時に幅10cm未満、奥行き約35cm、高さ約32cmでした。PCとしてはコンパクトなほうで、あまり場所をとらずにすみました。
しかし、コンパクトなマシンは拡張性をほぼ犠牲にしています。そのDELLのマシンの場合、HDDの増設は無理だし、メモリスロットも2つを使い切って空きがありませんでした。
せっかく自作をするのですから、今後の拡張性を断ち切りたくはありません。今までよりは場所をとってしまうけど、わりと標準的な大きさの筐体にしました。新マシンは、幅約20cm、奥行き約48cm、高さ約43cmとなりました。気軽に机の上に置いて使うわけにはいかなくなりましたが、今後の拡張の余地を残しています。
外観の話に戻ると、ATX仕様だけで少なくとも数百あるPCケースですが、デザイン的にかっこいい、使い続けたいと思えるものは数えるほどしかないのです。
そういう意味ではあまり迷わなかったともいえますが、雑誌やネットの価格比較サイトを見て少しでも好みに合うケースを見つけるには時間がかかりました。
ケース選びで外観と同時にきわめて重要とされているのが、剛性、冷却性、静音性です。
剛性は材質と密接にかかわります。スチール製に比べるとアルミ製はデザイン的に有利とされていますが剛性で劣ります。剛性が低いと極端な場合、外から力がかかった時にケースが変形してしまうという問題のほか、マシン内部でHDDなどのパーツの振動が騒音の原因になってしまうことがあります。
R110は、スチール製。価格は1万円で決して高くないのですが、剛性は問題なくしっかりしたつくりです。
冷却性は、マシン内部を冷やすために外から空気を取り入れるファンや、通気口の位置のほか、ヒートシンクや水冷ユニットなど独自の工夫によっても違いがあります。
僕の場合、高性能のVGAを積むわけではないので、それほど熱の問題に頭を悩ます必要はありませんが、その代わり写真データの増加に伴ってHDDを多く積む可能性が出てくるので無関心ではいけません。
幸い、R110は冷却性においてもなかなか優れた製品のようです。HDDを搭載する内部ベイには熱を伝導して逃がすヒートシンクが標準装備されています。
フロントにはその内部ベイを直撃する位置に14cmという大口径の吸気ファン。リア(背面)には12cmの排気ファンが標準装備されています。さらに側面にはCPUクーラーやVGAの冷却を考慮したダクトもついています。
前面・背面ともに大口径のファンを積んでいることは、ファンの回転数を抑えられるために静音性の点でも有利です。
実際に使い始めて、このマシンはずいぶん静かだなと感じます。
今回のマシンを完成させたあとのことですが、このシリーズでおなじみの下記のサイトでR110が高い評価をえています。悪い買い物ではなかったのかなとほっとしています。
DOS/V POWER REPORTより
http://www.dosv.jp/feature/0702/23.htm
以上のようなパーツ構成で、無事初めての自作PCを完成させることができました。
新マシンは、Vistaの導入と、そのもとでのアプリケーションやデータといった従来のマシンでの環境の再構築という大イベントを経て、既に実用態勢に入っています。
新マシンが快適に、かつ安定して動作しているのかどうか、冒険して導入した新OS・Vistaの使い勝手はどうなのか。今後、具体的にレポートしていきたいと思っています。
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