2006.05.16(火)

今期のドラマ

 いつもテレビをよく観るほうではありませんが、今期は珍しく4本もの夜の連続ドラマを観始めてみました。扱っているテーマや出演者への興味から、とりあえずは観てみたいと思うものが多かったのです。

 観始めた4本とは、「弁護士のくず」「アテンションプリーズ」「トップキャスター」「クロサギ」です。司法、航空業界、報道、詐欺と、それぞれ面白そうなテーマです。

 そろそろ第4~5回くらいというところですが、一番面白いのは「弁護士のくず」。原作が漫画ということで、主人公の弁護士・九頭元人がやや現実離れをした言動が目立つものの、豊川悦司が期待通りの好演。一見(というか、実際にも)アウトローな九頭の不真面目な行動に、同じ事務所の新米弁護士・武田真実(伊藤英明)はいつも義憤を燃やします。
 しかし、実は九頭は人間にとって大切なことを事件にかかわる人々に示し、それを踏みにじる者には怒り、事件を解決に導きます。
 伊藤英明はなかなか知的な雰囲気もあり、青臭く生真面目で少し抜けたところもある武田役に似合っています。同じ事務所の弁護士役の高島礼子もいい味を出しています。
 「弁護士のくず」は視聴率では苦戦しているとも聞きますが、不思議です。いいものが理解されにくい時代なのでしょうか。

 次に面白いのは「クロサギ」。詐欺に遭ったせいで無理心中に追い込まれた一家で生き残った主人公・黒崎が、詐欺師をだまして被害者に金を奪い返してやる詐欺師として次々に獲物を食っていくというストーリー。
 ジャニーズタレントは好感を持てない人が多い中、主役の山下智久は俳優として楽しみな存在。演技への意欲、追求する姿勢もなかなかのものです。
 毎回繰り出される詐欺の手口、裏をかき合う心理戦の描写が面白いだけではありません。検事を目指す法学部生・吉川氷柱(つらら。堀北真希)や、詐欺師界の黒幕・桂木俊夫(山崎努)の言葉などを通じて、詐欺師が相手とはいえ復讐のために犯罪を重ねる黒崎にとってそれが幸せなのか?と問いかけがなされ、黒崎も心を揺らします。今後、氷柱と黒崎がどれほど心を通わすことができるのかが柱になりそうです。
 桂木役の山崎はこれぞハマリ役。貫禄としかいいようのない演技です。堀北、その同級生役の市川由衣は可愛いです。ハイ。

 真実の報道とは、というテーマへの切り込みを期待して観始めた「トップキャスター」ですが、今週から観なくなってしまいました。このテーマでのメッセージ性が残念ながらもう一つで、期待した水準には達していない印象です。主役の天海祐希や脇役の児玉清、谷原章介はいいのですが、全体として俳優陣の層が薄く、演技・演出も重みに欠ける感じがします。

 「アテンションプリーズ」は、主役の美咲洋子がなぜ客室乗務員になりたいのかの動機が全く不鮮明というのが致命的。この職業を目指しているとは考えられないほど軽薄な洋子の言動があまりに非現実的で、感情移入はしにくいドラマです。
 しかし、洋子を演じる上戸彩、教官役の真矢みき、ベテランパイロット役の小日向文世、若手整備士役の錦戸亮らの演技は安定していて、ストーリーにやや無理はあるものの観続けるのが苦にはならない不思議なドラマです。洋子がこの職業の誇りにようやく目覚めるきっかけをつかみつつあるところで、少しずつ面白くなってきました。
 もっとも、主役の上戸に、同期の訓練生役の相武紗季、大塚ちひろのゴールデントリオ(笑)の存在が僕に観続けさせているのかもしれませんが(笑)

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