2005.12.22(木)

寂しい時代に

 今年は子どもを狙った悲惨な事件が相次ぎ、子どもを犯罪からどう守るかに関心が集まっています。今夜NHKの「ご近所の底力」では、地域で子どもを犯罪から守る実践例を紹介していました。

 それを見ていて、つくづく寂しい時代だなと思います。「見知らぬ人が近づいて来たら後ずさりする」「名前は教えない」といったことを小学校で子どもたちが教わっている光景。最近ニュースで見たことですが、ある地域で小学校が地域と連携して防犯訓練をしていて、子どもたちが民家に駆け込んで「さっきおじさんから飴をあげようといわれた」と訴えているところが映っていました。

 しかし、子どもに大人がお菓子をあげることが危険視されるとは、なんと寂しいことでしょうか。初めて会う大人がいたら、後ずさりせよと子どもたちが教えられる社会とはいったいなんなのでしょうか。

 もちろん、そういう防犯の取り組みを否定しません。実際に子どもたちが危険にさらされ、多くの人々が不安にかられている中、必要なことでもあるでしょう。

 でも、日本は人と人との潤いある関係がどんどん失われ、実にギスギスした味気ない社会になってしまっていると感じます。子どもたちのこういう訓練を見るに付け、日本社会が底辺から腐ってきていると感じます。
 僕もカメラマンとして子どもたちを含む見知らぬ人にカメラを向けることはしょっちゅうですし、そういうことがやりにくくなるとしたらとても残念です。本当に日本は寂しい、魅力のない国になってしまいました。

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