「日本酒の復権」だと!?
目を疑いました。大関、菊正宗酒造、黄桜酒造など、灘や伏見の大手日本酒メーカー10社が、シェア低迷が続く日本酒の復権を目指すキャンペーンを展開するというニュースに接したからです。
「日本酒のおいしさを広く理解してもらうため、各社が力を合わせて取り組みたい」との意気込みだそうです。なんという厚かましい話だと、怒りが沸きます。
戦後、日本酒をダメにしてきた張本人が、まさにこの「灘や伏見の大手日本酒メーカー」です。本来米だけで造るべきところを、醸造用アルコールを添加し、糖類や調味料を加え、「水増し」した酒を大量に造り、売ってきたのです。
この粗悪な酒が市場の大部分を占め、日本人に呑まれてきました。日本人の「日本酒離れ」は進み、僕も5年前は「日本酒はまずいもの。ワインしか呑みたくない」と思っていました。
彼らが危機感を示すほどの日本酒の販売量の低下は、国民の酒を見る目が捨てたものではないということを示しているでしょう。
実際、地方の中小の酒蔵がつくる良質の酒は、逆に売れ行きを伸ばしているそうです。
日頃から僕は日本酒は地酒しか呑みません(ちなみに、ビールはアサヒは呑みません)が、時には自分の意識を疑ってみる必要があるのではないかと思い立ち、初めて大手の酒を買って呑んでみました。
ビンを買うのはお金がもったいないので、月桂冠のワンカップにしました。
「大手の酒はまずい」という先入観を排すため、心の中で「この酒もいけるのではないか…?」と思いながら呑みましたが…、まずかったです。
一言でいえば「水で薄めたような味」でした。皮肉ではなく、本当に有意義な出費でした。
もし、「日本酒はまずい」と思っている方がいらっしゃいましたら、おいしい地酒をぜひ一度呑んでみてください。僕のように一夜にして「日本酒党」に変わるかもしれません。



